1月最後の土曜日、ミームデザイン学校の公開授業を見学してきました。

講師は、祖父江慎。

祖父江さんのデザイン論は、ご本人のキャラクター同様「ぶっ飛んでる」けれど、その根っこには、論理的で数学的なものを感じた。

 

「うまくいかないことの喜び」「うまくいくことの退屈さ」

「数式に当てはまる形は相手を牽制するし、閉じ込めることも出来る」

「グリッドは死体」

「ぴったりキレイなこと、揃っていることって不自然」

「バランスをとってばかりのデザインはコミュニケーションの放棄。保身のためのデザインではないか」

「コズフィッシュでは、正円・センター揃えは禁止」

「ゆらぎ・ずらしにエネルギーがある」

「うまくいかないこと=いのち」

 

などなど。縦横無尽な祖父江ワールドに、脳内フル回転でした。

とにかく楽しかったー!!!

 

授業の後は、日比谷図書文化館にて開催中の

「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」へ。

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「ブックデザイン」じゃなく、「ブックデザイ」。

これもひっかかりを作る仕掛けだそう。

 

あれもこれも祖父江さんのデザインだったのかー!と、その多岐にわたる作品たちにビックリしつつ、手描きの造本プランを見れたのが大収穫でした。

知識と経験と、熱意と。いろんなものが詰まった造本プラン。

もしや、活字で書かれていたら結構ヘビーであろう内容(現場泣かせな)を手描きでまろやかに見せる戦法? とか考えてしまった。

細かすぎる本文組の指定にもビビる。文字ごとに書体を替えるのなんかは当たり前で、「読点は150%平体でバランスのいい位置に」「“て” “で” “は” のみ1%傾ける」「揃っているようで揃えない」など。(うろ覚えですが)

現場オペレーターさんの苦労に思いを馳せてしまうのでした。

 

今回観に行ったのは前期の「cozf編」。

後期の「ish編」も必ず観に行こう。